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6月は「環境月間」です

6月は「環境月間」です

6月5日は「環境の日」

 

6月は「環境月間」です。また、6月5日は「環境の日」です。

 

これは、1972年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたものです。

「国連人間環境会議」は、「かけがえのない地球(Only One Earth)」を合言葉に、環境問題について世界的な規模で話し合った最初の国際会議です。

日本からは設置されたばかりの環境庁の大石武一長官が参加し、日本の公害の経験と教訓を伝えたほか、水俣病関係者が世界にむかって「ノーモア ミナマタ!」と訴えました。

最終的に採択された「人間環境宣言」は、以下のように宣言しています。

 

「我々は歴史の転回点に到達した。いまや我々は世界中で、環境への影響に一層の思慮深い注意を払いながら、行動をしなければならない。無知、無関心であるならば、我々は、我々の生命と福祉が依存する地球上の環境に対し、重大かつ取り返しのつかない害を与えることになる。逆に十分な知識と賢明な行動をもってするならば、我々は、我々自身と子孫のため、人類の必要と希望にそった環境で、より良い生活を達成することができる。環境の質の向上と良い生活の創造のための展望は開けている。いま必要なものは、熱烈ではあるが冷静な精神と、強烈ではあるが秩序だった作業である。自然の世界で自由を確保するためには、自然と協調して、より良い環境を作るため知識を活用しなければならない。現在および将来のために人間環境を擁護し向上させることは、人類にとって至上の目標、すなわち平和と、世界的な経済社会発展の基本的かつ確立した目標と相並び、かつ調和を保って追求されるべき目標となった。」

 

この会議を通じて、環境問題に関する国際機関としてUNEP(国連環境計画)の設置が決まり、これ以後、国際的な環境問題の議論と行動は、紆余曲折を経ながら、1992年6月、リオデジャネイロで開催される国連環境開発会議を起点として大きな流れになってきたのです。

 

しかし、「まったなし」とされる気候変動問題、プラスチック汚染問題など、問題は解決していません。それどころか、いっそう深刻な問題になっているのが現実です。

 

「環境月間」を機に、「人間と環境の調和」、「人間と自然の共生」ということを大事にしながら「かけがえのない地球」を未来の世代に手渡していけるように、話し合いの輪を広げ、最初の一歩をふみだしましょう。

レイチェル・カーソン日本協会

関西フォーラム

 

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