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『センス・オブ・ワンダー』が新潮文庫に

『センス・オブ・ワンダー』が新潮文庫に

私たちはレイチェル・カーソンを語るとき、『沈黙の春』で化学物質による環境汚染について告発し、『センス・オブ・ワンダー』で自然とのふれあいの喜びを語ったと言ってきました。この、『沈黙の春』とならぶ代表作『センス・オブ・ワンダー』が新潮文庫になりました。

『センス・オブ・ワンダー』は、1996年に新潮社から出版され、多くの読者の手に渡り、版を重ねてきました。今回、これまでのものがそのまま新潮文庫化されたのではなく、『センス・オブ・ワンダー』をコンパクトな文庫で読めるようにしたということに加え、「私のセンス・オブ・ワンダー」として、福岡伸一、若松英輔、大隅典子、角野栄子の「解説エッセイ」がつけられました。また、写真についても、川内倫子のものが採用されました。

これまでの単行本が絶版になるわけではないとのことです。従来の単行本で楽しむのもよし、文庫版で楽しむのもよし、ということです。より多くの方が『センス・オブ・ワンダー』の世界を訪れ、カーソンとともに自然の鼓動に耳を傾けていただければ、と思います。

 

(新潮社 2021年9月刊)

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